Worker Service
以下は 'Worker Service'
Manifest で利用できるすべてのプロパティのリストです。Service の概念説明のページも合わせてご覧ください。
Worker Service の サンプル Manifest
# 他の Service から発行された複数のトピックから、単一の SQS キューにメッセージを集めます。
name: cost-analyzer
type: Worker Service
image:
build: ./cost-analyzer/Dockerfile
subscribe:
topics:
- name: products
service: orders
filter_policy:
event:
- anything-but: order_cancelled
- name: inventory
service: warehouse
queue:
retention: 96h
timeout: 30s
dead_letter:
tries: 10
cpu: 256
memory: 512
count: 3
exec: true
secrets:
DB:
secretsmanager: 'mysql'
# キャパシティに余裕がある場合は、Fargate Spot のタスクにバーストします。
name: cost-analyzer
type: Worker Service
image:
build: ./cost-analyzer/Dockerfile
subscribe:
topics:
- name: products
service: orders
- name: inventory
service: warehouse
cpu: 256
memory: 512
count:
range:
min: 1
max: 10
spot_from: 2
queue_delay: # 1 つのメッセージ処理に 250ms かかると仮定して、10 分以内にメッセージが処理されることを確認します。
acceptable_latency: 10m
msg_processing_time: 250ms
exec: true
# 各トピックに個別のキューを割り当てます。
name: cost-analyzer
type: Worker Service
image:
build: ./cost-analyzer/Dockerfile
subscribe:
topics:
- name: products
service: orders
queue:
retention: 5d
timeout: 1h
dead_letter:
tries: 3
- name: inventory
service: warehouse
queue:
retention: 1d
timeout: 5m
count: 1
name
String
Service の名前。
type
String
Service のアーキテクチャタイプ。Worker Service は、インターネットや VPC 外からはアクセスできません。Worker Service は関連する SQS キューからメッセージをプルするように設計されています。SQS キューは、他の Copilot Service の publish
フィールドで作成された SNS トピックへのサブスクリプションによって生成されます。
subscribe
Map
subscribe
セクションでは、Worker Service が、同じ Application や Environment にある他の Copilot Service が公開する SNS トピックへのサブスクリプションを作成できるようにします。各トピックは独自の SQS キューを定義できますが、デフォルトではすべてのトピックが Worker Service のデフォルトキューにサブスクライブされます。
デフォルトキューの URI は、環境変数 COPILOT_QUEUE_URI
としてコンテナにインジェクトされます。
subscribe:
topics:
- name: events
service: api
queue: # api-events トピックの固有のキューを定義します。
timeout: 20s
- name: events
service: fe
queue: # デフォルトでは、すべてのトピックからのメッセージは、共有キューに入ります。
timeout: 45s
retention: 96h
delay: 30s
subscribe.queue
Map
デフォルトでは、サービスレベルのキューが常に作成されます。queue
では、そのデフォルトキューの特定の属性をカスタマイズできます。
subscribe.queue.delay
Duration
キュー内のすべてのメッセージの配信を遅延させる時間を秒単位で指定します。デフォルトは 0 秒です。指定できる範囲は 0 秒 - 15 分です。
subscribe.queue.retention
Duration
Retention はメッセージが削除される前にキューに残っている時間を指定します。デフォルトは 4 日です。指定できる範囲は 60 秒 - 336 時間です。
subscribe.queue.timeout
Duration
Timeout はメッセージが配信された後に利用できない時間の長さを定義します。デフォルトは 30 秒です。範囲は 0 秒 - 12 時間です。
subscribe.queue.fifo
Boolean or Map
SQS キューで FIFO (first in, first out) 順を有効化します。操作やイベントの順番が重要であったり、重複が許容されないシナリオに対処します。
subscribe:
topics:
- name: events
service: api
- name: events
service: fe
queue: # 両方の FIFO SNS トピックからのメッセージは、 共有の FIFO SQS キューに入ります。
fifo: true
または、 高度な SQS FIFO キュー設定を指定できます。
subscribe:
topics:
- name: events
service: api
queue: # api-event トピックに対応した標準キューを定義します。
timeout: 20s
- name: events
service: fe
queue: # デフォルトでは、全ての FIFO トピックからのメッセージは、共有の FIFO SQS キューに入ります。
fifo:
content_based_deduplication: true
high_throughput: true
subscribe.queue.fifo.content_based_deduplication
Boolean
パブリッシュされたメッセージごとにメッセージ本文が一意である事が保証されている場合、SNS FIFO トピックのコンテンツベースの重複排除を有効化できます。
subscribe.queue.fifo.deduplication_scope
String
FIFO キューで高スループットが必要な場合、メッセージ重複排除をメッセージグループで行うかキュー全体で行うかを指定します。設定可能な値は、"messageGroup" と "queue" です。
subscribe.queue.fifo.throughput_limit
String
FIFO キューで高スループットが必要な場合、FIFO キュースループットの上限をキュー全体に適用するか、メッセージグループ単位で適用するかを指定します。設定可能な値は、"perQueue" と "perMessageGroupId" です。
subscribe.queue.fifo.high_throughput
Boolean
有効にした場合、 FIFO キューにおいて、より高い秒間トランザクション (TPS) が利用できます。deduplication_scope
および throughput_limit
と相互排他的です。
subscribe.queue.dead_letter.tries
Integer
指定された場合、DLQ(デッドレターキュー)を作成し、メッセージを tries
回試行した後に DLQ にルーティングするリドライブポリシーを設定します。つまり、Worker Service がメッセージの処理に tries
回成功しなかった場合、メッセージ送信はリトライされません。 メッセージは DLQ にルーティングされるため、あとからメッセージの内容を確認して失敗の原因分析に役立てることができます。
subscribe.topics
Array of topic
s
Worker Service がサブスクライブすべき SNS トピックの情報が含まれています。
subscribe.topics.topicname
String
必須項目。サブスクライブする SNS トピックの名前。
subscribe.topics.topicservice
String
必須項目。この SNS トピックが公開されているサービスです。トピック名と合わせて、Copilot Environment 内で SNS トピックを一意に識別します。
subscribe.topics.topicfilter_policy
Map
任意項目。SNS サブスクリプションフィルターポリシーを指定します。このポリシーは、着信メッセージの属性を評価します。フィルターポリシーは JSON で指定します。例えば以下の様になります。
filter_policy: {"store":["example_corp"],"event":[{"anything-but":"order_cancelled"}],"customer_interests":["rugby","football","baseball"],"price_usd":[{"numeric":[">=",100]}]}
filter_policy:
store:
- example_corp
event:
- anything-but: order_cancelled
customer_interests:
- rugby
- football
- baseball
price_usd:
- numeric:
- ">="
- 100
subscribe.topics.topic.queue
Boolean or Map
任意項目。トピックに対する SQS キューの設定です。true
を指定した場合、キューはデフォルト設定で作成されます。トピックに対応したキューに関する特性の属性についてカスタマイズする場合は、このフィールドを Map で指定します。
1 つ以上のトピック固有キューを指定した場合、COPILOT_TOPIC_QUEUE_URIS
変数を使ってそれらのキュー URI にアクセスできます。この変数は、トピック固有のキューの一意な識別子からその URI への JSON Map です。
例えば、merchant
Service からの orders
トピックと merchant
Service からの FIFO トピック transactions
のトピック別キューを持つワーカーサービスは、以下のような JSON 構造を持つことになります。
// COPILOT_TOPIC_QUEUE_URIS
{
"merchantOrdersEventsQueue": "https://sqs.eu-central-1.amazonaws.com/...",
"merchantTransactionsfifoEventsQueue": "https://sqs.eu-central-1.amazonaws.com/..."
}
subscribe.topics.topic.queue.fifo
Boolean or Map
任意項目。トピックの SQS FIFO キューに対する設定です。true
を指定した場合、 FIFO キューがデフォルトの FIFO 設定で作成されます。
トピックに対応したキューに対する特定の属性についてカスタマイズする場合は、このフィールドを Map で指定します。
image
Map
image セクションは、Docker ビルドに関する設定や、既にあるコンテナイメージに対する参照についてのパラメータを含みます。
image.build
String or Map
オプションの引数で指定した Dockerfile からコンテナをビルドします。後述の image.location
フィールドとは排他的な使用となります。
このフィールドに String(文字列)を指定した場合、Copilot はそれを Dockerfile の場所を示すパスと解釈します。その際、指定したパスのディレクトリ部が Docker のビルドコンテキストであると仮定します。以下は build フィールドに文字列を指定する例です。
image:
build: path/to/dockerfile
$ docker build --file path/to/dockerfile path/to
build フィールドには Map も利用できます。
image:
build:
dockerfile: path/to/dockerfile
context: context/dir
target: build-stage
cache_from:
- image:tag
args:
key: value
$ docker build --file path/to/dockerfile --target build-stage --cache-from image:tag --build-arg key=value context/dir
.
Copilot はあなたの意図を理解するために最善を尽くしますので、記述する情報の省略も可能です。例えば、context
は指定しているが dockerfile
は未指定の場合、Copilot は Dockerfile が "Dockerfile" という名前で存在すると仮定しつつ、docker コマンドを context
ディレクトリ以下で実行します。逆に dockerfile
は指定しているが context
が未指定の場合は、Copilot はあなたが dockerfile
で指定されたディレクトリをビルドコンテキストディレクトリとして利用したいのだと仮定します。
すべてのパスはワークスペースのルートディレクトリからの相対パスと解釈されます。
image.location
String
Dockerfile からコンテナイメージをビルドする代わりに、既存のコンテナイメージ名の指定も可能です。image.location
と image.build
の同時利用はできません。
location
フィールドの制約を含む指定方法は Amazon ECS タスク定義の image
パラメータのそれに従います。
Warning
Windows コンテナイメージを指定する場合、Manifest に platform: windows/amd64
を指定する必要があります。
ARM アーキテクチャベースのコンテナイメージを指定する場合、Manifest に platform: linux/arm64
を指定する必要があります。
image.credentials
String
任意項目です。プライベートリポジトリの認証情報の ARN。credentials
フィールドは、Amazon ECS タスク定義の credentialsParameter
と同じです。
image.labels
Map
コンテナに付与したい Docker ラベルを key/value の Map で指定できます。これは任意設定項目です。
image.depends_on
Map
任意項目。コンテナに追加する Container Dependencies の任意の key/value の Map。Map の key はコンテナ名で、value は依存関係を表す値 (依存条件) として start
、healthy
、complete
、success
のいずれかを指定できます。なお、必須コンテナに complete
や success
の依存条件を指定することはできません。
設定例:
image:
build: ./Dockerfile
depends_on:
nginx: start
startup: success
nginx
サイドカーが起動し、startup
コンテナが正常に完了してから起動します。
cpu
Integer
タスクに割り当てる CPU ユニット数。指定可能な値については Amazon ECS ドキュメントをご覧ください。
memory
Integer
タスクに割り当てるメモリ量(MiB)。指定可能な値については Amazon ECS ドキュメントをご覧ください。
platform
String or Map
docker build --platform
で渡すオペレーティングシステムとアーキテクチャ。([os]/[arch]
の形式で指定)
例えば linux/arm64
や windows/x86_64
などが指定できます。デフォルトは linux/x86_64
です。
異なる osfamily
や architecture
を明示的に指定することもできます。
例えば、Windows では以下の設定はデフォルトで WINDOWS_SERVER_2019_CORE
が利用されますが
platform: windows/x86_64
Map を使って WINDOWS_SERVER_2019_FULL
を明示的に指定できます。
platform:
osfamily: windows_server_2019_full
architecture: x86_64
platform:
osfamily: windows_server_2019_core
architecture: x86_64
platform:
osfamily: windows_server_2022_core
architecture: x86_64
platform:
osfamily: windows_server_2022_full
architecture: x86_64
count
Integer or Map
次の様に指定すると、
count: 5
count.spot
Integer
spot
サブフィールドに数値を指定することで、Service の実行に Fargate Spot キャパシティを利用できます。
count:
spot: 5
Info
ARM アーキテクチャで動作するコンテナでは、Fargate Spot はサポートされていません。
あるいは、Map を指定してオートスケーリングの設定も可能です。
count:
range: 1-10
cpu_percentage: 70
memory_percentage:
value: 80
cooldown:
in: 80s
out: 160s
queue_delay:
acceptable_latency: 10m
msg_processing_time: 250ms
cooldown:
in: 30s
out: 60s
count.range
String or Map
メトリクスで指定した値に基づいて、Service が保つべきタスク数の最小と最大を範囲指定できます。
count:
range: n-m
MinCapacity
に n
が、MaxCapacity
に m
が設定されます。
あるいは次の例に挙げるように range
フィールド以下に min
と max
を指定し、加えて spot_from
フィールドを利用することで、一定数以上のタスクを実行する場合に Fargate Spot キャパシティを利用する設定が可能です。
count:
range:
min: 1
max: 10
spot_from: 3
上記の例では Application Auto Scaling は 1-10 の範囲で設定されますが、最初の2タスクはオンデマンド Fargate キャパシティに配置されます。Service が3つ以上のタスクを実行するようにスケールした場合、3つ目以降のタスクは最大タスク数に達するまで Fargate Spot に配置されます。
count.range.min
Integer
Service がオートスケーリングを利用する場合の最小タスク数。
count.range.max
Integer
Service がオートスケーリングを利用する場合の最大タスク数。
count.range.spot_from
Integer
Service の何個目のタスクから Fargate Spot キャパシティプロバイダーを利用するか。
count.cooldown
Map
指定されたすべてのオートスケーリングフィールドのデフォルトクールダウンとして使用されるクールダウンスケーリングフィールド。
count.cooldown.in
Duration
Service をスケールアップするためのオートスケーリングクールダウン時間。
count.cooldown.out
Duration
Service をスケールダウンさせるためのオートスケーリングクールダウン時間。
cpu_percentage
および memory_percentage
は count
のオートスケーリングフィールドであり、フィールドの値として定義するか、または value
と cooldown
にて関連する詳細情報を含むマップとして定義することができます。
value: 50
cooldown:
in: 30s
out: 60s
count.cpu_percentage
Integer or Map
Service が保つべき平均 CPU 使用率を指定し、それによってスケールアップ・ダウンします。
count.memory_percentage
Integer
Service が保つべき平均メモリ使用率を指定し、それによってスケールアップ・ダウンします。
count.queue_delay
Integer
タスク単位の許容可能なバックログをトラッキングし、許容可能なキュー遅延を維持するようにスケールアップ・ダウンします。
タスク単位の許容可能なバックログとは、acceptable_latency
を msg_processing_time
で割って計算されます。例えば、メッセージが到着後、10 分以内に処理できれば良いとします。またメッセージを処理するのに平均 250 ミリ秒かかるとすると、この時、acceptableBacklogPerTask = 10 * 60 / 0.25 = 2400
となります。各タスクは 2,400 件のメッセージを処理することになります。
ターゲットトラッキングポリシーはタスクあたり 2400 メッセージ以下の処理となる様に Service をスケールアップ・ダウンします。詳細については、docsを確認してください。
count.queue_delay.acceptable_latency
Duration
メッセージがキューに格納されている許容可能な時間。例えば、"45s"
、 "5m"
、10h
を指定します。
count.queue_delay.msg_processing_time
Duration
SQS メッセージ 1 件あたりの平均処理時間。例えば、"250ms"
、"1s"
を指定します。
exec
Boolean
コンテナ内部でのインタラクティブなコマンド実行機能を有効化します。デフォルト値は false
です。$ copilot svc exec
コマンドの利用には、この値に true
を指定しておく必要があります。
deployment
Map
deployment セクションには、デプロイ中に実行されるタスクの数や、タスクの停止と開始の順序を制御するためのパラメータが含まれています。
deployment.rolling
String
ローリングデプロイ戦略。有効な値は以下の通りです。
"default"
: 古いタスクを停止する前に、更新されたタスク定義で必要な数だけ新しいタスクを作成します。内部的には、minimumHealthyPercent
を 100 に、maximumPercent
を 200 に設定することになります。"recreate"
: 実行中のタスクをすべて停止し、新しいタスクを起動します。内部的には、minimumHealthyPercent
を 0 に、maximumPercent
を 100 に設定します。
deployment.rollback_alarms
文字列またはマップの配列
Info
デプロイの開始時にアラームが「In alarm」状態にある場合、Amazon ECS はそのデプロイの間、アラームを監視しません。詳細については、こちらのドキュメントをお読みください。
文字列のリストとして、デプロイのロールバックを引き起こす可能性のある、Service に関連付ける既存の CloudWatch アラームの名前を指定します。
deployment:
rollback_alarms: ["MyAlarm-ELB-4xx", "MyAlarm-ELB-5xx"]
deployment:
rollback_alarms:
cpu_utilization: 70 // Percentage value at or above which alarm is triggered.
memory_utilization: 50 // Percentage value at or above which alarm is triggered.
messages_delayed: 5 // Number of delayed messages in the queue at or above which alarm is triggered.
entrypoint
String or Array of Strings
コンテナイメージのデフォルトエントリポイントをオーバーライドします。
# 文字列による指定。
entrypoint: "/bin/entrypoint --p1 --p2"
# あるいは文字列配列による指定も可能。
entrypoint: ["/bin/entrypoint", "--p1", "--p2"]
command
String or Array of Strings
コンテナイメージのデフォルトコマンドをオーバーライドします。
# 文字列による指定。
command: ps au
# あるいは文字列配列による指定も可能。
command: ["ps", "au"]
network
Map
network
セクションは VPC 内の AWS リソースに接続するための設定です。
network.connect
Bool or Map
Service に対し Service Connect を有効にします。Service 間のトラフィックを負荷分散し、より弾力的にします。デフォルトは false
です。
Map として利用すると、Service で利用するエイリアスを指定出来ます。エイリアスは Environment 内でユニークである必要があります。
network.connect.alias
String
Service Connect 経由で公開する Service のカスタム DNS 名です。デフォルトは Service 名です。
network.vpc
Map
タスクを配置するサブネットとアタッチされるセキュリティグループの設定です。
network.vpc.placement
String or Map
String として利用する場合、public
あるいは private
のどちらかを指定します。デフォルトではタスクはパブリックサブネットに配置されます。
Info
Copilot が生成した VPC を利用して private
サブネットにタスクを配置する場合、Copilot は Environment にインターネット接続用の NAT ゲートウェイを作成します。(価格はこちら。)あるいは copilot env init
コマンドで既存の VPC をインポートして利用することや、分離されたワークロード用に VPC エンドポイントが構成された VPC を構成ができます。詳細は、custom environment resourcesを確認してください。
Map として利用する場合、 Copilot が ECS タスクを起動するサブネットを指定します。例:
network:
vpc:
placement:
subnets: ["SubnetID1", "SubnetID2"]
network.vpc.placement.subnets
Array of Strings or Map
String のリストとする場合、Copilot が ECS タスクを起動するサブネット ID を指定します。
Map の場合、サブネットをフィルタリングするための名前と値のペアを指定します。フィルタは AND
で結合され、各フィルタの値は OR
で結合されることに注意してください。例えば、タグセット org: bi
と type: public
を持つサブネットと、タグセット org: bi
と type: private
を持つサブネットの両方は、以下の方法でマッチングされることになります。
network:
vpc:
placement:
subnets:
from_tags:
org: bi
type:
- public
- private
network.vpc.placement.subnetsfrom_tags
Map of String and String or Array of Strings
Copilot が ECS タスクを起動するサブネットをフィルタリングするためのタグセット。
network.vpc.security_groups
Array of Strings or Map
タスクに関連する追加のセキュリティグループ ID。
network:
vpc:
security_groups: [sg-0001, sg-0002]
Map
形式で以下のように指定します。
network:
vpc:
security_groups:
deny_default: true
groups: [sg-0001, sg-0002]
network.vpc.security_groups.from_cfn
String
CloudFormation スタックエクスポートの名称。
network.vpc.security_groups.deny_default
Boolean
Environment 内のすべての Service からの侵入を許可するデフォルトのセキュリティグループを無効化します。
network.vpc.security_groups.groups
Array of Strings
タスクに関連する追加のセキュリティグループ ID。
network.vpc.security_groups.groupsfrom_cfn
String
CloudFormation スタックエクスポートの名称。
variables
Map
Copilot は Service 名などを常に環境変数としてタスクに対して渡します。本フィールドではそれら以外に追加で渡したい環境変数をキーバーリューのペアで指定します。
variables.from_cfn
String
CloudFormation スタックエクスポートの名称。
env_file
String
ワークスペースのルートから、メインコンテナに引き渡す環境変数を含むファイルへのパスを指定します。環境変数ファイルの詳細については、環境変数ファイルの指定に関する考慮事項を参照してください。
secrets
Map
AWS Systems Manager (SSM) パラメータストアまたは AWS Secrets Managerから環境変数として、Service に安全に渡される秘密値を表すキー・値ペアを指定します。
secrets.from_cfn
String
CloudFormation スタックエクスポートの名称。
storage
Map
storage
セクションでは、コンテナやサイドカーでマウントしたい EFS ボリュームを指定できます。これにより、リージョン内のアベイラビリティゾーンにまたがって永続化ストレージへのアクセスが必要となるデータ処理や CMS のようなワークロードの実行が可能となります。詳細はストレージページもご覧ください。また、タスクレベルのエフェメラルストレージの拡張を設定もできます。
storage.ephemeral
Int
タスクに割り当てたいエフェメラルストレージのサイズを GiB で指定します。デフォルトかつ最小値は 20 GiB で、最大値は 200 GiB です。20 GiB を超えるサイズを指定した場合、サイズに応じた追加の料金が発生します。
タスクのメインコンテナとサイドカーでファイルシステムを共有したい場合、例えば次のように空ボリュームを使う方法が検討できます。
storage:
ephemeral: 100
volumes:
scratch:
path: /var/data
read_only: false
sidecars:
mySidecar:
image: public.ecr.aws/my-image:latest
mount_points:
- source_volume: scratch
path: /var/data
read_only: false
storage.readonly_fs
Boolean
コンテナのルートファイルシステムに読み取り専用でアクセス出来る様にするには、true を指定します。
storage.volumes
Map
マウントしたい EFS ボリュームの名前や設定を指定します。volumes
フィールドでは次のように Map を利用して指定します。
volumes:
<volume name>:
path: "/etc/mountpath"
efs:
...
storage.volumes.<volume>
Map
ボリュームの設定を指定します。
storage.volumes.<volume>
.path
String
必須設定項目です。ボリュームをマウントするコンテナ内のパスを指定します。指定する値は242文字未満かつ a-zA-Z0-9.-_/
の文字種である必要があります。
storage.volumes.<volume>
.read_only
Boolean
任意設定項目で、デフォルト値は true
です。ボリュームを読み取り専用とするかどうかを指定します。false
に設定した場合、コンテナにファイルシステムへの elasticfilesystem:ClientWrite
権限が付与され、それによりボリュームへ書き込めるようになります。
storage.volumes.<volume>
.efs
Boolean or Map
詳細な EFS 設定を指定します。Boolean 値による指定、あるいは uid
と gid
サブフィールドのみを指定した場合に、EFS ファイルシステムと Service 専用の EFS アクセスポイントが作成されます。
// Boolean 値を指定する場合
efs: true
// POSIX uid/gid を指定する場合
efs:
uid: 10000
gid: 110000
storage.volumes.<volume>
.efs.id
String
必須設定項目です。マウントする EFS ファイルシステムの ID を指定します。
storage.volumes.<volume>
.efs.id.from_cfn
String v1.30.0 にて追加
CloudFormation スタック出力値のエクスポートの名前を指定します。
storage.volumes.<volume>
.efs.root_dir
String
任意設定項目で、デフォルト値は /
です。EFS ファイルシステム内のどのパスをマウントするボリュームのルートとするのかを指定します。指定する値は 255 文字未満かつ a-zA-Z0-9.-_/
の文字種である必要があります。EFS アクセスポイントを利用する場合、本設定値に空もしくは /
を指定し、かつ auth.iam
の設定値が true
となっている必要があります。
storage.volumes.<volume>
.efs.uid
Uint32
任意設定項目で、gid
とともに指定する必要があります。また、root_dir
、auth
、id
とともに指定することはできません. Copilot 管理の EFS ファイルシステムに対する EFS アクセスポイントを作成する際の POSIX UID として利用されます。
storage.volumes.<volume>
.efs.gid
Uint32
任意設定項目で、uid
とともに指定する必要があります。また、root_dir
、auth
、id
とともに指定することはできません. Copilot 管理の EFS ファイルシステムに対する EFS アクセスポイントを作成する際の POSIX GID として利用されます。
storage.volumes.<volume>
.efs.auth
Map
EFS に関連する認可設定を指定します。
storage.volumes.<volume>
.efs.auth.iam
Boolean
任意設定項目で、デフォルトは true
です。EFS リソースへのアクセスに IAM による認可を利用するかどうかを指定します。
storage.volumes.<volume>
.efs.auth.access_point_id
String
任意設定項目で、デフォルトは ""
です。利用する EFS アクセスポイントの ID を指定します。EFS アクセスポイントを利用する場合、root_dir
の設定値に空もしくは /
を指定しており、かつ本設定値が true
となっている必要があります。
publish
Map
publish
セクションを使用すると、サービスは 1 つまたは複数の SNS トピックにメッセージをパブリッシュできます。
publish:
topics:
- name: orderEvents
上記の例では、この Manifest は、Copilot の Environment にデプロイされた他の Worker Service がサブスクライブできる orderEvents
という名前の SNS トピックを定義しています。COPILOT_SNS_TOPIC_ARNS
という名前の環境変数が、JSON 文字列としてワークロードに設定されます。
JavaScriptでは、次のように記述できます。
const {orderEvents} = JSON.parse(process.env.COPILOT_SNS_TOPIC_ARNS)
publish.topics
Array of topics
topic
オブジェクトのリスト。
publish.topics.topic
Map
1 つの SNS トピックの設定を保持します。
publish.topics.topic.name
String
必須項目。SNS トピックの名前です。大文字、小文字、数字、ハイフン、アンダースコアのみを含む必要があります。
publish.topics.topic.fifo
Boolean or Map
FIFO (first in, first out) SNS トピック設定。
true
と指定した場合、 Copilot は FIFO でトピックを作成します。
publish:
topics:
- name: mytopic
fifo: true
また, SNS FIFO トピックの高度な設定も可能です。
publish:
topics:
- name: mytopic
fifo:
content_based_deduplication: true
publish.topics.topic.fifo.content_based_deduplication
Boolean
パブリッシュされたメッセージごとにメッセージ本文が一意であることが保証されている場合、SNS FIFO トピックの重複排除を有効化できます。
logging
Map
logging セクションには、ログ設定を含みます。このセクションでは、コンテナの FireLens ログドライバ用のパラメータを設定できます。(設定例はこちら)
logging.retention
Integer
任意項目。 ログイベントを保持する日数。設定可能な値については、こちらを確認してください。省略した場合、デフォルトの 30 が設定されます。
logging.image
Map
任意項目。使用する Fluent Bit のイメージ。デフォルト値は public.ecr.aws/aws-observability/aws-for-fluent-bit:stable
。
logging.destination
Map
任意項目。FireLens ログドライバーにログを送信するときの設定。
logging.enableMetadata
Map
任意項目。ログに ECS メタデータを含めるかどうか。デフォルトは true
。
logging.secretOptions
Map
任意項目。ログの設定に渡す秘密情報です。
logging.configFilePath
Map
任意項目。カスタムの Fluent Bit イメージ内の設定ファイルのフルパス。
logging.env_file
String
ロギングサイドカーコンテナに設定する環境変数を含むファイルのワークスペースのルートからのパス。環境変数ファイルに関する詳細については、環境変数ファイルの指定に関する考慮事項を確認してください。
observability
Map
observability
セクションは、Service の現在の状態を測定する方法を設定することができます。現在のところ、トレース設定のみサポートされています。
詳細については、observability のページを参照してください。
observability.tracing
String
トレースに使用するベンダー。現在、awsxray
のみサポートしています。
taskdef_overrides
Array of Rules
taskdef_overrides
セクションでは、ECS のタスク定義のオーバーライドルールを適用できます (例はこちら)。
taskdef_overrides.path
String
必須設定項目です。オーバーライドするタスク定義のフィールドのパス。
taskdef_overrides.value
Any
必須設定項目です。オーバーライドするタスク定義のフィールドの値。
environments
Map
environments
セクションでは、Manifest 内の任意の設定値を Environment ごとにオーバーライドできます。上部記載の Manifest 例では count
パラメータをオーバーライドすることで 'prod' Environment で実行されるタスク数を 2 に設定し、'staging' Environment で実行される Fargate Spot capacity によるタスク数を 2 に設定します。